2009年1月25日日曜日

映画『ディナーラッシュ』


ニューヨークにあるイタリア料理店の一夜を描く群像劇だ。もっと派手な映画かと思ったが、映像は全体にしぶく丁寧に作られていた。そしてとってもスピーディーだ。いい映画だね。

繁盛しているニューヨークのレストラン、それも最高客数を更新する、ある夜の出来事を描いている。厨房の戦場のような忙しさ、そこに訳ありの客と店員たち、そして料理、料理、料理だ。

少し文句を言えば、多少作り物めいているのが残念だ。が、グランドホテル形式というのは、そもそも人工的なシチュエーションに観客を飛び込ませるもので、作り物めくのは仕方ない、と思う。

以前、マンハッタンを訪れた際に、一人でちょっと高級そうなイタリア料理屋に入った。でかいチキンサラダと、白ワインをもらった。えらく旨かったのを憶えている。お洒落な店だったが、あの裏もあんな感じなのだろうか。すごいな。

この映画の底辺に流れる、イタリア人の家族主義というか、いわゆる演歌気質には共感する所があるな。たくさんの個性的な人物が出て来て、どいつも印象的だが、私はバーテンダーのジェイミー・ハリスがいいな。

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