2009年1月4日日曜日

東京都立中央図書館

しばらく休館していた東京都立中央図書館が、今日からリニューアルオープンとのことで、家族で広尾に出かけた。

広尾で降りるのは先輩の結婚披露宴のため、レストランひらまつに行った時以来だ。大使館などがある街で、外人さんが多い。広尾駅から、カフェの並ぶ通りを少し歩くと、すぐ有栖川宮記念公園に出る。公園内はけっこう高低差があり、木がうっそうと茂っていて、六本木ヒルズが見えなければ、都心のど真ん中だというのを忘れそうな場所だ。その公園の中、広尾から反対側に、図書館がある。

白いビルディングに入ると、入り口でICカードを渡される。また、荷物はコインロッカー(100円、後で戻ってくる)にしまうように、と言われる。ここではA4サイズ以上の大きさの鞄は持ち込めない。またヘッドホンなども持ち込めない。

荷物をしまって、ゲートをくぐると、一階は、受付カウンターと、アクセスの多い資料があるホールである。この図書館は140万冊の蔵書、40万冊弱の開架図書があるが、館外への持ち出しはできない。すべて中で閲覧する。国会図書館みたいなシステムだ。そのため、検索端末がたくさんあって、書庫から本を出してもらったり、また一部をコピーする必要があり、それらはすべて一階に並んでいる受付カウンターに依頼する。

各階には大きな液晶ディスプレイがあり、ICカードの番号が表示されている。自分の番号が表示されれば、本が準備できた、とか、コピーが完了したという意味である。今日はオープン日ということもあって、受付にはどれも長蛇の列ができていた。

2階は自然科学系の開架図書、3階は人文科学系の開架図書である。延々と本棚が並んでいる様は圧巻だ。娘が言う通り、あんまり本が多過ぎて、どれから読んだらいいのやら、という感じでもある。ちなみに小説の類は、あまりない。検索してみると、多摩や日比谷の方に小説は、たくさんあるようだ。

4階には閲覧室と、展示室があってイベントをやっている。今日は、リニューアルオープンとして、マルコポーロの東方見聞録の貴重な写しなどが展示してあった。サパングの章が開いてあったが、マルコ嘘つきだ。

また、展示室では古い和書の修復作業を実演してくれていた。面白かった。虫食いになった江戸時代の和書を、一つ一つ和紙で穴を塞いだり、裏打ちをしたり、綴じ直したり、繊細な作業をおじさんが、講釈付きで説明してくれた。おじさんの職人気質がかいま見れて好感を持った。好きでなければできない仕事だなぁ。

入館したのが4時近くで、ちょっといたら、外が真っ暗になったので5時には退館した。平日は夜9時まで開いているらしい。

あの資料の山は、本好きならぜひ一度行くべきだ。できれば朝から一日がかりでゆったりと本に浸るのが良い。

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