2009年3月24日火曜日

自分のスペース

明日から九州に帰省です。週末は天気が崩れそうですね。

昨晩、歓送会で成城学園前の居酒屋に行きました。転勤の季節ですね。その会で同僚と、家に自分の部屋があるか、という話をしました。一軒家を持っている人でも、なかなか自分の部屋というのはないようですね。子供と共有、だとか、リビングに自分の机がある、とか。ある人は、玄関が自分の部屋だとか言ってました。

かくいう私も自分の部屋などはもちろんなく、なんとか一人で集中できるスペースが欲しいなと思っています。

そこで候補が二つ。一つは本棚が並んだ北向きの部屋。テレビゲーム機がありますが、引っ越した時に持って来た段ボールも8個ばかり積まれていて、もう倉庫のような状態です。最初はここを整理して自分の部屋にしようと思いましたが、なかなか道のりが通そうです。

もう一つは、和室。寝るのに使っていますが、布団を上げた後は空きスペースになっています。さらに布団を敷かないといけないので、散らかせません。南東向きの角部屋で日当りも良好。おあつらえ向きに東の窓際に小さな板間があります。今はこっちが有力候補です。ただ隣がリビングなので集中するのは難しいかな。

みなさんは自分専用のスペースがありますか。

2009年3月18日水曜日

お茶の水女子大学にオチャハウスを見に行く

午後からお茶の水女子大に行って、新しく竣工したOcha Houseなる実験住宅の見学をした。

Ocha Houseのサイト http://ochahouse.com/

お茶大に行くのは久しぶり、まだ藤代先生がいたころに見学に行ったっきりだ。茗荷谷の駅を降りて、坂を下ってゆくと、左手に由緒正しい感じのおもむきのあるキャンパスが現れる。守衛さんも何となく上品というか、丁寧。

一番、奥まった所にある講義室に行くと、UI系の見たことのある研究者の顔ぶれがちらほらあった。椎尾先生に会釈して席に着くと、学長さん(上品な感じの御婦人)の挨拶があった。あぁ、こういう方がお茶大の学長さんなんだと妙に納得した。日本には国立の女子大は二つしかないらしい。ここと、あと一つは奈良女子大だね。

次に文科省の課長さんの挨拶があった。若い人で、短時間だが、全くそつのない挨拶で、ほほぉと思った。少しユーモアも交えながら、くだけた様子も見せながら、でもキチンと折り目正しく、時間ぴったしに終わる。こういう官僚が日本を支えているのだね。

後は、暦本さんの講演、辻田さんの講演、それと、この実験住宅を設計した元岡展久先生の講演があった。暦本さんや、辻田さんのはまぁ聞き馴染んだ話で、若干懐かしい感じすらした。耳新しかったのは、携帯電話を持たないという元岡先生のプレゼンだった。彼がユビキタスコンピューティング実験住宅を設計するという、この取り合わせの妙。今日の主役は彼だなぁ。

この実験住宅は、すごくお洒落な建物で、構造が独特である。



間伐材の板を重ね合わせて作ったという骨組み(オレンジ色にペイントされている)を、基礎の上に並べている。柱はこれだけなので、内部はクジラの体の中といった感じだ。今日は狭い家に大勢でおしかけたため、ちょっと狭苦しかったが、普通に暮らすのにも良いのではないかな。

普通に30年以上持つように作ったらしいので、ぜひ本当にそういう長期間に渡る実験施設になってほしいと思った。生活感が溢れて、庭木も育って、そこに自然と情報技術が生かされているようになったら、それは本当にファンタスティックだ。

2009年3月16日月曜日

食育という言葉がいつのまにか市民権を得ている

面白い記事があった。

西原理恵子氏の「食育なんて女をばかにしてる言葉」発言について思う。
http://blog.livedoor.jp/str_it/archives/50811836.html


先日、『この世でいちばん大事な「カネ」の話』を読んだばかりだったので、私にはすぐに思い当たる論調だったのだが、免疫の無い人には通じないよね。それは。

「手抜き育児のススメ」って、まぁこういうこと言う人がいないとね。日本人はまじめすぎるよ。食育が重要っては正論なわけで。正論をぶつからには、それなりの覚悟が必要ということだ。弱いものいじめになってはいけない。

いつのまにか市民権を得ている言葉ってのには注意が必要だ。食育っていうのは、体育や知育と並んで大事な、食に関する能力を育てることらしい。知らないうちに、「食育基本法」なんていう法律までできている。すげぇ。
昔ならった三大栄養素とか、しばらく前にはやった添加物とか、そういう知識を含んでいる。食事のマナーとかは入っていないようだ。

私自身は、食育は大事だと思うが、それは単に自分がおいしいと思うか否か、健康的か否かという、利己的な欲求に基づいている(健康で長生きするため、毎日の食事をおいしく楽しむため)。つまり、自分自身への食育ということになる。それに対して、子供の教育・しつけという観点からの食育には、若干意識が薄い。野菜を食べなさいとか、栄養が偏らないようにしなさいとか、朝食を食べてゆきなさいとか、間食をとりすぎるなとか、10時をすぎてから食べるな、とか、そういう経験的なことを言っていて、特に一貫性があるわけではない。まぁ世の中の大人の多くは、その程度の意識で、だから食育などと大上段に振りかぶられると、ビビってしまうのだろう。

私個人にとって、食事は人生の楽しみの大きな要素(睡眠の次ぐらいに大事)だが、世の中には食事の優先度が低い人も少なくない。それは人それぞれだ。また料理を作るのも好きだ(たまにしかしないから、でもある)が、料理を作るのは単なる苦行という人もいるだろう。特に義務になったら嫌かもしれない。

食育という正論に、キツイなぁと思う人は、無理をしない方がいい。苦手なことを何とかしてゆくノウハウも大事だが、完璧主義は疲れるだけだ。

食育については、またちょっと考えてみよう。

2009年3月13日金曜日

飛行船通信社の会誌

飛行船通信社の2009年目標を以下に書いて見ました。
http://www.airshipnewsjapan.org/objective20082

目標は2つ。定例オフ会と、会誌の発行です。

どういう形が良いのか、おいおい考えてゆきたいと思います。

今日は会誌について少し。

昔々、大学生のころにサークルで会誌を作っていました。童話とファンタジーの愛好者が集まるサークルでしたので、飛行船通信社と似たようなものです。と、いうか飛行船通信社は、そのサークルの発展形です。暇な大学生であっても、原稿はなかなか集まらず、苦労したのを覚えています。また編集を一人でやっていたので、誤植が残っていたりしました。後輩がつけた会誌の名前は「またたびや」です。なぜ、またたびやなのかは知りません。

会誌は、電子媒体で作成し、希望者用に紙媒体を作ろうと思っています。形あるものにする、というのはなかなか良いものです。今はPCのDTPソフトも、プリンタもすごく上等になったので、体裁はかなり良いものができるだろうと思っています。完成したら、各地の文芸サークルや、読書会などに配ってみるのも面白いかもしれません。

内容は、レビュー中心かなぁ。後はオフ会のレポートや、展示会等のレポートなどでしょうか。写真やイラストを入れて、通信員の日ごろの活動の様子が垣間見れるといいな、と思います。過去の飛行船通信の記事の中からセレクションを入れるのも面白いかもしれませんね。

問題は、どうやって執筆者を確保するかですね。とりあえず顔の浮かぶ方にはお願いして、それからスタッフには全員に記事をお願いする。それ以外で書いてくれる人いるだろうか。オフ会でお願いするのが良いだろうか。

2009年3月7日土曜日

身の丈にあった街のサイズ

郡山に行ってました。大宮から新幹線で1時間ほどの距離にある、緑の多い街です。東京より気温は低いですが,人々の対応が暖かく,良いところでした。郡山市の人口は,34万人です。

私は田圃や畑の多い佐賀県佐賀市で生まれ育ちました。佐賀市の人口は2008年時点で24万人,県全体でも86万人と小さな県です。その後,大学・大学院は福岡で,福岡市の人口が144万人と,佐賀県全体よりも人の多い街でした。就職して住んだのは千葉県柏市で,人口39万人,続いて神奈川県川崎市,139万人,そして就職してから最も長く住んだのが,東京都世田谷区86万人,現在は調布市22万人です。

規模的には柏や佐賀と郡山は近いですが,都心に近い市と,離れた市ではだいぶ違いますね。郡山は,ゆったりとした感じがします。ただ,繁華街の大きさはけっこう似ていて,繁華街の規模は人口と相関があるのかな,とも思います。福岡や川崎の繁華街はずっと大きいです。

仕事の制約を除外して,自分が暮らしたい場所を考えた時に,生まれ育った土地の影響は大きいと思います。24万人の小さな田舎街が基準になっています。同僚に東京都心に生まれ育った人がいますが,彼には,1千万都市が基準になっているようです。

私の身の丈にあった街は,どのくらいだろう。

2009年3月2日月曜日

セフェム系とマクロライド系

セフェム系とマクロライド系って何のことか知ってますか。Googleで検索すれば一発ですがね。

先週、金曜日に風邪を引いてしまった。土曜、日曜と寝て過ごした。金曜は雪の降る中、秋葉原まで出かけてセミナーに参加したのだが、会場に風邪引きさんがわんさか居て、どうも土産にもらって帰ったようだ。

夕方にはかなり具合が悪くなっていて、翌朝、その他の症状から風邪を引いたことが確実になったので、病院に行った。我が家の裏に内科があるので、歩いて1分と便利である。

行ったら、さすがに千客万来でずいぶん待たされたが、薬をいろいろ処方してもらって帰って来た。医師のパソコンには、膨大な薬のデータベースがあって、いくつかのキーワードを入れると、多量の薬リストが表示され、その中から、ゼリービーンズでも組み合わせるように処方を作ってくれる。

もらった薬は、葛根湯、粘膜正常化剤、抗生物質、第二世代の抗アレルギー剤、鎮痛剤の5種類だ。ただの風邪に5種類とは、なかなか大変だね。医者の話を聞きながら思ったのは、葛根湯は別にして、他の薬は細かく効果が限定されていて、組み合わせるようにできているようだ。しかし副作用がどこまで検証されているのだろうね。

さて、最初のセフェム系とマクロライド系というのは、抗生物質の系統の名前である。私はもう6〜7年前に歯医者でもらったセフェム系の抗生物質で、薬疹をおこしたことがあって、それを告げた。そうすると、画面に10種類ほどの系統が出て来て、「セフェム系が使えないとすると、ペニシリン系も10%ほどの交互作用があるから止めておきましょう。他にもいろいろ系列はありますから(私の記憶に基づいているので、かなり不正確)」とか何とか言って、くれたのがマクロライド系という抗生物質であった。

薬の世界もいろいろ進化というか、変化が激しいのだなぁ、と感じた経験だった。