2009年3月18日水曜日

お茶の水女子大学にオチャハウスを見に行く

午後からお茶の水女子大に行って、新しく竣工したOcha Houseなる実験住宅の見学をした。

Ocha Houseのサイト http://ochahouse.com/

お茶大に行くのは久しぶり、まだ藤代先生がいたころに見学に行ったっきりだ。茗荷谷の駅を降りて、坂を下ってゆくと、左手に由緒正しい感じのおもむきのあるキャンパスが現れる。守衛さんも何となく上品というか、丁寧。

一番、奥まった所にある講義室に行くと、UI系の見たことのある研究者の顔ぶれがちらほらあった。椎尾先生に会釈して席に着くと、学長さん(上品な感じの御婦人)の挨拶があった。あぁ、こういう方がお茶大の学長さんなんだと妙に納得した。日本には国立の女子大は二つしかないらしい。ここと、あと一つは奈良女子大だね。

次に文科省の課長さんの挨拶があった。若い人で、短時間だが、全くそつのない挨拶で、ほほぉと思った。少しユーモアも交えながら、くだけた様子も見せながら、でもキチンと折り目正しく、時間ぴったしに終わる。こういう官僚が日本を支えているのだね。

後は、暦本さんの講演、辻田さんの講演、それと、この実験住宅を設計した元岡展久先生の講演があった。暦本さんや、辻田さんのはまぁ聞き馴染んだ話で、若干懐かしい感じすらした。耳新しかったのは、携帯電話を持たないという元岡先生のプレゼンだった。彼がユビキタスコンピューティング実験住宅を設計するという、この取り合わせの妙。今日の主役は彼だなぁ。

この実験住宅は、すごくお洒落な建物で、構造が独特である。



間伐材の板を重ね合わせて作ったという骨組み(オレンジ色にペイントされている)を、基礎の上に並べている。柱はこれだけなので、内部はクジラの体の中といった感じだ。今日は狭い家に大勢でおしかけたため、ちょっと狭苦しかったが、普通に暮らすのにも良いのではないかな。

普通に30年以上持つように作ったらしいので、ぜひ本当にそういう長期間に渡る実験施設になってほしいと思った。生活感が溢れて、庭木も育って、そこに自然と情報技術が生かされているようになったら、それは本当にファンタスティックだ。

0 件のコメント: