2008年4月23日水曜日

文字化けメールとUTF-8

職場ではThunderbirdというメーラーを使っています。フリーのメーラーの中では最も完成度の高いソフトの一つなので、使っている人は多いと思います。ところが、最近文字化けメールを時々受け取るようになり、今朝とうとう自分でも、iPod経由で文字化けメールを送ってしまいました。理由は、漢字コードです。

ずっと昔インターネットができるころ、漢字コードが原因の文字化けメールをけっこう受け取りました。インターネット上での(当時はJUNET)、日本語漢字コードはJISが標準でした(今のISO-2022-JP)。それに対して、パソコンの漢字コードはShift-JIS、UNIXワークステーションの漢字コードはEUCと、みんなばらばらだったからです。

メールを送るときはJISに変換して送るのがルール、という状況でしたので、OutlookなどからのメールがShift-JISのままだったりして、迷惑がられました。その後、環境によらずJISで送受信するという機能がデフォルトになっていって、やがて文字化けメールは減りました。

ところが、最近再び文字化けメールが届くようになりました。これは、漢字コードに再び変化が訪れていることが原因です。代表的には、日本語の漢字コードとしてUTF-8が使われるようになってきています。Mac OS XはデフォルトがUTF-8です。またGmailでは、UTF-8の使用を推奨しています。UTF-8は、UNICODEの一種で、日本語に限らず、中国語や韓国語、アラビア語など多種の言語を表現できます。

そのため、JISに変換されておらず、UTF-8のままのメールが送信されることがでてきました。ところが日本語を扱うメーラや、メール関連サービスの多くは、まだUTF-8メールが来ることを想定していません。結果、文字化けになってしまいます。

将来的には、UTF-8メールが標準になってしまうんでしょうかね。Thunderbirdがコードを自動変換してくれるようになるのを待つしかないのかな、と思います。

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