2012年10月23日火曜日

自分から自由になる

私は会社ではない
私は仕事ではない
私は、私の父ではない、私の母でもない、私の妻でも、娘でもない、私の家族ではない
私は、私の本でもなければ、私の服でもなければ、私の自動車でも、私の家でもない
私は、私のきている服や、持っている鞄や、食べている食事でもない
私の肉体や、私の脳も、私ではない
それらは私の拘束条件、私の使える道具、頼れる仲間ではあるが、私ではない
私とは、いまこの瞬間に生起しつつあるものだ
私の過去は、私ではない
私の未来も、私ではない
なにやら様々な縛りで身動きがとれなくなっているとき
私は、私を拡大解釈している
それら重たい私を脱いで、横に置いて眺めてみる
脱いだまま、空を眺めてみる
風の音を聴いてみる
小さな惑星の表面に張り付く一人の人間を宇宙から眺めてみる
星々の誕生から消滅までの時間の中に、一人の人間の一生を鉛筆で書き込んでみる
私だと思っている色々なものの儚さを感じ
それでも私は何がしたいのかと問うてみる
私から自由になって何がしたいのかと