2009年9月6日日曜日

『にっぽん木造駅舎の旅』

NHKの『にっぽん木造駅舎の旅』というミニ番組がいい。
http://www.nhk.or.jp/ekisya/

田舎の木造駅舎を、淡々と紹介するだけの番組だ。いろんな人が利用していて、お土産屋などが併設されている。

木造駅舎って、なんでこんなにいいんだろう。明治31年とか、大正11年とか、古い建物が多い。今見ると、瓦屋根や張り出しがお洒落で、最近のJRが作るそっけない駅舎とは違って、ずいぶん手がかかっている。現代のコンクリート作りの駅舎も、70年、80年経てば、それなりの味わいになるのだろうか。

上述のホームページでは、すでに紹介された九州、四国、中国、関西の駅舎を見ることができる。これから、徐々に北上して行くようだ。みなさんの思い出の駅もあるかもしれない。

『秒速5センチメートル』の新海誠は、古い駅舎を丁寧に描く。彼の描く鉄道まわりの風景は実に繊細で見事だと思う。『雲のむこう、約束の場所』でも古い木造駅舎が重要な背景になっていた。何故かは知らないが人間味、優しさ、ぬくもり、といったものを感じる。ノスタルジーもあるのかな。

先日、紀伊半島旅行で紀勢本線を使った。本数の少ない、とてつもなくのんびりした鉄道で、宇治山田駅、熊野市駅、新宮などが印象に残っている。旅の思い出と重なる駅舎の印象がまた味わい深い。

うーん、漂白の思いが。また旅がしたくなって来たなぁ。


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